10月 08

朝6時過ぎに起きる。実質数時間も寝ていないが、いつものように床掃除をして妻のつくる朝ご飯を食べる。息子を保育園に送る妻を見送って、出張の支度の仕上げにかかる。セーターやオーバーをトランクに詰める。
妻は午前半休を取ったので、保育園から戻ってくる。保育園のそばにある洋菓子店でケーキを買ってきたので、昨日の僕の誕生日のお祝いとして2人で食べる。

10時半に家を出て、東京駅へ。大丸で買い物してから成田エクスプレス21号で成田空港へ。新型車両は初めてだが、社内は明るくて天井も高く快適。同じ車両に、朝っぱらからビールをあおって大騒ぎしている一団がいてうるさいが、仕方がない。1時間弱で成田空港に到着。アシアナ航空のカウンターでチェック・イン。旅行会社から貰ったEチケットには二次元バーコードが刷られていて、全日空の自動チェック・イン機に向かえば簡単に搭乗手続きが出来るのかも知れないが、ロビーには人影もまばらで閑散としているので、係員との対話を楽しむことにする。どこのエア・ラインでもそうだが、パチパチとキーボードを叩いてテキパキ作業してくれるのが嬉しい。座席位置の好みを聞かれたので、窓側にする。昼食を取っていないなと思ったが、朝食の後にケーキまで食べているし、これから機内食が出てくるぞ、と思い直して食べないことにする。閑散としているかに見えた空港も、出国のセキュリティ・ゲートはやや混み入っているのでどうしようと思っていると、そういえば自分は優先ゲートを使えるんだったと気づいて、誰もいないゲートでわけなく出国審査へ。免税店をひやかす。あらかた買い物を済ませた後に、同行者と合流して全日空のラウンジへ。蕎麦を食べようかとも思ったが、飲み物とお菓子だけにしておく、マカロンが柔らかくて美味しい。そうこうしているうちに役員も来られて全員が揃う。搭乗時刻ピッタリにゲートに向かい、アシアナ航空103便に落ち着く。短いフライトだが、機体は長距離にも使われるA330-300で、シートは真っ平らになる仕様で申し分ない。客室乗務員が新聞を配ったり、ドリンクを持ちに来るのだが、韓国人と勘違いされるのか、僕には分からない言葉でしきりに中央日報やシャンパンを勧められて困惑する。日本語で返すとようやく理解して貰えたようだが。離陸する前に食事のオーダーがあったが、なぜか韓式はなく和食の「松花堂弁当」か、洋式(ウェスタン)の「牛肉の炒め物」の二択だったので後者にする。ほどなく眠ってしまい、気づくとミールサービスが始まっている。出された料理は洋式といいつつも中華風のオイスターソース炒めだったが、それでも美味しく、完食する。韓国のエア・ラインの客室乗務員は概して美人が多いが、今回も例に漏れず別嬪さんが多い。中に、妻の友人そっくりな人がいて、小首を傾げる姿まで瓜二つと言っていい程で驚く。インチョン空港に定刻に着陸し、トランジット・ゲートを抜けてから構内を延々歩く。このターミナルは大きな扇型になっているのだが、アシアナと大韓航空(KAL)は正反対の位置にあるので、いきおい時間が掛かる。お互いにライバル、言ってみれば日航と全日空のようなものなので、乗り継ぎチケットも成田では発券して貰えず、KALのチケッティング・カウンターに立ち寄る必要がある。ようやくKALのゾーンに入り、チケットを手に入れてラウンジに落ち着く。当然のことながら、ここインチョンがKALのハブ空港なので、多くの乗客でごった返している。搭乗時刻が迫ってきたので、ゲートまで歩く。一度だけ立ち寄ったドバイも広かったが、ここインチョンも相当に広い。ウランバートル行き KAL867便は先ほどのアシアナ機と同じA330-300だが、シートはフルフラットにはならず、テレビモニタも小型の液晶がシート下から起き上がってくる古い世代のタイプ。行き先が行き先だけに仕方がないのだろうと思ってふと機内を見渡すと、何と朝青龍が乗っていて驚く。既に髷を切り、サングラスでスーツ姿なので任侠団体の人のように見えなくもない。よく見ると日馬富士もいる。髷を隠すためかハンチングをかぶっているので気づかなかった。ともかくもビックリする。出発が若干遅れるが、飛行機は順調に高度を上げてゆく。機内食のメニューが配られる。 Korean Bibimbap即ちビビンバがあったので迷わず選ぶ。出発前に若い友人が、大韓航空にはチューブ状のコチュジャンが配られると教えてくれたが、果たして歯磨き粉のようなコチュジャンが添えられてくる。ごま油と一緒にビビンバに混ぜて平らげる。美味しくて満足する。機内販売のカタログをめくり、幾つか買い求める。大韓航空の客室乗務員もまた、アジアン・ビューティーを前面に押し出したイメージづくりなのか、タイトな制服でテキパキと仕事をしている。日本語を解する人が多くて有り難いが、隣国の言葉をろくに理解できない自分がちょっと情けない気もする。順調な飛行の後、徐々に着陸態勢に入るが、突然フルパワーで上昇し始める。風が強すぎて着陸復行になった由。が、風が収まらず延々上空待機を強いられる。そうこうしているうちに燃料がなくなってきて、あと少しでインチョンに戻ります、などとアナウンスが入る。が、パイロットももう少し粘ってみたかったのか、ダイバート先を北京に切り替えてなおも上空で待機。最後に着陸を試して、これで駄目なら北京に向かいますというタイミングになってようやく風が弱まって無事に着陸。到着は2時間遅れたが引き返すことを思えばたいしたことはない。到着後、現地の方のアレンジでVIP通関を受ける。朝青龍もVIP用通路をズカズカ歩いている。パスポートを預け、ラウンジで待っているうちに入国審査が終わる。このラウンジ、旧ソ連の影響なのかアルジェリアやアンゴラの空港のそれに酷似している。迎えのクルマに乗ってホテルに向かうが、道路がデコボコでろくに速度が出ない。ベンツのSクラスを乗り回す富裕層が現れる一方で、国のインフラは簡単には整備されない。首都の空港から都心部に向かう道がこれでは困るな、と思う。これから2晩を過ごすケンピンスキー・ホテルに到着し、早速部屋に入る。シャワーを浴び、インチョンのラウンジで貰っておいたジュースを飲んで眠る。

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written by n-mizuno

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