2月 26

朝5時起床。昨日途中で放ってしまった荷造りをしつつ、絵葉書を書き進める。ホテルのそばを少しだけ散歩してみる。昨日より寒く、空も薄暗い。川も凍りついている。昨日に続き、朝食を取りつつ上司らと会議。クレープを取り、はちみつをかけて食べる。通訳さんによれば、これはロシア式パンケーキなんだそうな。8時40分にホテルを出て、昨日と同じ取引先の会社へ。今日は道路が空いている。約束の9時半より15分早く着いてしまう。

会議室でコーヒーを淹れているうちに人も揃ってきて会議が始まる。昨日の続きだが、段々と互いに意見のぶつかり合いになってくる。12時過ぎに昼食。味は悪くないのだが、例によってゾロゾロ出てくるので、少しずつ箸をつけることにする。前菜、サラダ、ほうれん草のスープ、鮭のムニエル。食事中も協議継続。15時前に時間切れとなり、空港に向かうことに。まともに昼間の市内を見るのは初めてなので、窓越しに町並みを眺める。銀行とコーヒーショップがやたらに多い。今回は赤の広場を見ることも叶わなかったが、窓越しにクレムリンやハリストス大聖堂を遠目に見る。そして、お約束の大渋滞。空港まで2時間かかってようやく到着。まだ搭乗手続が始まっていないので、レストランで飲み物を頼んで一服する。売店に黒パンが売っていたと通訳さんに教えられ、土産に買うことに。オリンピック代表団のユニフォームを着たチェブラーシカも売っていたのでお買い上げ。ここまで付き添ってくれた研修生の同僚に感謝してお別れ。アエロフロートのカウンターに並ぶが、コンピュータが不調とのことでビジネスクラスであっても行列が出来ている。案内掲示はソニーの液晶モニタになっていて、壁にはマティーニの派手な広告が描かれているが、それを除けば実に殺風景で貧相なホールなことに気づく。ここが、かつて世界の半分を支配していた国の玄関口とはとても信じられない。ソニーのモニタは恐らく広告宣伝の為の無償提供だろうから、要すればこのホールは広告の部分だけが21世紀で、残りは前世紀のままなのだ。チェック・インと出国審査を済ませると、靴やベルトまで外される大げさな身体検査があり、これが終わるとようやく出発ロビーに到達。新しい免税店が軒を連ねてはいるが、ターミナルのつくり自体はいかにも古くさく、「東側」を強く感じさせる。お土産を幾つか買っているうちに搭乗時刻が近づいてきたので、行列の末尾に身を置く。ボーディング・ブリッジでもう一度身体検査があるかも知れないと聞いていたが、実際には何もなく搭乗。往路と違ってビジネスクラスもほぼ満席。乗り継ぎ客を待つ関係で、15分遅れてプッシュバックが始まる。離陸後、早速夕食になる。「特製カツ煮」なるメニューがあるので頼んでみると、カツレツの脇に、醤油味のコンソメのようなスープで煮たタマネギとキャベツとオムレツがある凄い代物。しかもこれをパンで食べなければならない。見た目の気持ち悪さに反して味自体は悪くない。食後にデザートのアイスクリームを食べて、すっかり満足してシートを真っ平にして眠る。

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written by n-mizuno



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